帰省

地元から離れて進学するのは、私の地元では当たり前のことです。
なぜなら、地元に大学がないから。
小さな田舎町ですから、地元で仕事を見つけるのも一苦労。

ですから、大抵は町から離れて過ごします。
そんな私たちも、お盆やお正月は、親元へ帰ります。
小さい町ですから飲みに行く場所も大抵決まっていて、中学や高校の同級生のご両親がやってる店で飲んでしまうのが常になっていました。

田舎に帰った日に、たまたま高校の同級生から連絡が来て、2,3件先の店で飲んでいるから来ないかとのお誘い。
気軽な気持ちで、出かけてくと、そこは、同期の知り合いが3グループほどいました。
その中に、中学の時から大好きだった彼がいたのです。

久しぶりの再会でした。
進学のために出発する前の日に会いに来てくれた彼とは、帰省のたびに連絡を取り合っていました。
年に2回の帰省は彼とデートするための帰省だったのです。

しかし、お互いの生活があり、彼は地元で結婚しました。
その時点から私たちはどちらからともなく連絡するのをやめていたのです。
ですから、この偶然は必然に思えて、電話をくれた友達グループではなく、中学の時の同級生グループである彼の隣に座り、たわいのない話をしたのです。

もちろん、そのあとのことなど考えていませんでした。
今は、年に1度だけ連絡を取ります。
年賀状のやり取りをしているのです。
そこには、「年末に帰ります」とか、「今年は、年が明けてから帰ります」とだけ書いています。

そして、私がいるだろう時に携帯ではなく家に電話をかけてくれます。
二人がうまく合えばその帰省の間に一度だけ逢うのです。

帰省旅行

結婚して子供がいるわけではないので、盆正月や大型連休の帰省は身軽・気軽・お手軽だ。
母と姉が居る実家は同じ市内だし、隣の市にある祖母の家に帰っても帰らなくても良い、というかんじ。
帰るにしても自分一人で行きますよーと連絡して電車で行けばいいのでかなり楽。

連休前になると必ず、帰省ラッシュのニュースを見るが、遠方に実家や親戚がいる人は本当に大変だと思う。
友達も福岡から鹿児島の親の所に子供の顔を見せにいくために車で4時間かけて帰省するそうだ。

新幹線で帰ったら〜?ビール飲めるじゃん!と言いましたが、家族4人新幹線で帰るとかセレブよ!と言っていました。
新幹線も飛行機も自分の分か、友達との旅行にしても割り勘なので、一家族分購入したことなかったので料金のこと考えもしなかったです。

高速バスだとまだ子供がぐずる年齢なので厳しいんだとか。
だからみんなあんなに高速が渋滞してでも車で帰省するんですね。
東京で働く友人の何人かは、高校出てから一度もこちらに帰ってきていません。

みんな独身の自分だけ一人で帰ったって親も別に嬉しくないだろうと言います。
自分だけのために交通費を使うことがかなりもったいないんだとか。
だれかの結婚式があるときに帰ってきても、実家には帰らない人が多い。

親元から電車で行ける距離に自分がいて、遠くに離れたことがないので分からない感覚だが、帰省には時間もお金もかかって面倒なことが多いらしい。
ゴールデンウィークに子供と一緒に帰省する親御さん、大変だと思うが実家に着いたらゆったりとくつろいで過ごしてもらいたい。

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