歩くということ
「昨日の夜となりの住民がうるさくて大変だったよ」とパ-トナ-にぐちを言うと、「それで眠れなかったの?」という質問が帰ってきた。
実はその日はよく眠れた方だったと思う。
彼は疲れているとどんな状況でもよく眠れるものだよとおおらかに笑った。
その日なぜよく眠れたかというと、隣町まで友達の誕生日プレゼントを買う為に電車を使わず長い距離を歩いたからだった。
歩くということが健康にいいことは周知の事実だが、歩くと足の裏に刺激があるため深い眠りにつくのを助けてくれる。
私はどちらかというとインサイド人間で、何か理由をつけないと外に出る気にならないナマケモノなのだが、市内に住み始めてからは外に出る理由を見つけやすくなったように思う。
例えば美術館のエキシビジョンの絵を見にいく、だとか、友達と最近できたカフェにいこう、とか、こう書くとこれらもインサイドなので笑えるけれども、この目標地にたどり着くまで歩くことを自分に課すのである。
そうすると自然と歩く距離もかせげるし、日々の季節の移り変わりや今まで気づかなかったお店まで見つけられてほんの少しだけ生活が豊かになったような気がする。
長期休暇に入って体がなまっている生徒さんや私のようにインドアの方々にも、一日中テレビの前に座り込むのではなく是非何か目的を作って元気に外を歩いてみる事をお勧めする。
旅先でも同様に、旅館やホテルに籠りっきりでは素っ気ない。
朝夕はお散歩でとても賑やか
私の家の近所では、ワンちゃんを飼っているお宅が多いのですが朝夕はお散歩でとても賑やかです。
特にトイプードルが多く、その人気は一目瞭然です。
モシャモシャしていて、まるでぬいぐるみのような姿。
お尻をプリプリしながら歩いている姿を見れば、特別犬好きの方でなくても目を細めてしまいます。
私はワンちゃんに全く詳しくない人間なのですが、トイプードルは凄く頭が良い生き物ではないかなと感じます。
私はご近所さんたちと仲が良く、お天気の日はよく外で立ち話をすることがあるのですが、ご近所さんはトイプードルを抱えながら話をしています。
そうすると、ワンちゃんはだまって飼い主さんと私の話しを聞いているんです。
何だか、気のせいかもしれませんが話の内容も理解しているような気さえしてきます。
吠えて邪魔したり、どこかに行こうともしません。
確かに最初の頃はそこまで吠えなくても良いのにと思うほど私も吠えられたのですが、顔を覚えてくれたのか今では全然吠えることが無くなりました。
だからよけいに、よそ様のワンちゃんであっても可愛いと思ってしまうのです。
丸くてうるうるしている真っ黒い目。
まるで、純粋な子供の顔を見ているような気持ちになります。
小っちゃいお手々もチョコチョコ歩くあんよも可愛い。
本当に天使と言う言葉がピッタリの動物です。
飼い主さんの愛情をいっぱいに受けて、今日も元気にお散歩中。
あちこちから「こんにちは!」の声も聞こえて来て、何だか凄く平和な気がしてきます。
飼い主さんだけでなく、きっとワンちゃん同士も顔見知りになっていることでしょうね。